フォーチュン広島の探偵白書:娘と駆け落ちした男は借金まみれ!

総合探偵社 フォーチュン広島
広島市で費用が安い浮気調査なら 総合探偵社フォーチュン広島
〒730-0803 広島県広島市中区広瀬北町3-11 SO@Rビジネスポート208号
フリーダイヤル : 0120-917-791 「秘密厳守」「24時間受付」「相談・見積無料」

駆け落ちの顛末(後編)

そして日曜日の夜、2人のアパートを訪ねる事となりました。
儀礼的なぎこちない挨拶を交わした後、私が口火を切ると、双方せきを切ったように話し始めた。その後2時間ほど話し、心残りの様子のご両親を促がして2人のアパートを後にしました。

その時の会話を要約すると、『給与は手取りで1ヶ月30万円ぐらい、休日は日曜日だけで土曜日はすべて休日出勤して一生懸命働いており、将来は独立して友達と一緒に運送会社をつくるつもりです』とT氏は胸を張って言いました。
また、『借金はどこにもありません。もちろん消費者金融など行ったこともない。』と…。のっけから驚くような嘘を並べ立てました。さらに、『岡山で家を借りても、どうせ朝早く夜遅い仕事なので、A子さんに辛い思いをさせるだけだし、まして誰も知り合いのいない土地で淋しい思いをさせるなら、やはり生まれ育った町に居た方が淋しさも紛らわすことができるだろうと思って…』と、岡山に新居を借りなかった訳を説明しました。

一見もっともらしい理由ではありましたが(確かに朝は午前7時の出社であり早いのだが)、夜は6時過ぎ遅くとも7時頃には寮に戻っている事は調査で判っており、夜が遅いのでA子さんの負担になってしまうという思いやりの様な言い方も、真実がわかっている今ではT氏の言葉が虚しく聞こえました。

その後、H夫婦のご自宅へ戻り、今後の事を話し合いました。
A子さんは当然の事ながら、T氏の言い分を真実だと信じて疑っていません。消費者金融や勤務態度の事を含め、T氏の本当の姿を知ったらA子さんはどうするのでしょうか。
調査に着手するまでは、結局は若い2人を認めてあげる事になるであろうと思っていましたが、調査によってT氏の真実の姿が見えた為、結果としてはA子さんをH夫婦の元へ帰す事がやはり彼女の幸せになると結論付けし、その方向での方策を提案しました。

翌日、T氏が会社へ出掛けた後、H夫人と調査スタッフの2名でA子さんのアパートを訪れました。昨夜の話し合いでわだかまりの消えたA子さんは、すぐにドアを開きました。
まずは、T氏の消費者金融からの借入残高の事を説明したところ、A子さんはT氏が持ち帰った書類に言われるままサインと捺印をし、後日T氏と一緒に明るく綺麗で銀行のようなたたずまいの金融会社へ行き、もう1枚別の書類にサインをすると、その場で40万円を渡されたらしいので、「サラ金でお金を借りた」というイメージは全く持っていなかったそうです。

そして、T氏の1ヵ月に渡る週末の生活パターンを撮影したDVDを見せて、彼が休日も寮にいた事をしっかりと認識してもらいました。その上でT氏がA子さんに何と言っていたのかを聞き出してみると、『毎週土曜日の午後11時頃まで、残業でトラックに乗っていた』というので、逆に彼の身体の事を心配していたのだそうです。

そのため、日曜の夕方に帰ってからもすぐに蒲団に潜り寝てしまうそうなので、嘘だという事自体信じられない思いであったようです。しかし一旦事実を理解すると、それまでA子さんを支えていた何かが音をたてて崩れ去ったかのようで、自分がすべてを捨てて飛び込んだT氏に裏切られていたという思いで、H夫人の胸の中で身体を震わせて泣きじゃくりました。

その夜、A子さんはT氏と電話で数時間話して彼を詰問したところ、T氏はA子さんに謝るどころか『そんなら別れたろか!』と言い放ったそうです。翌朝、A子さんは荷物を整理し、短かったアパートでの生活に別れを告げ、ご両親の車で久しぶりに住み慣れた我が家へ戻りました。

今回の調査は、最初思い描いていたものとは対極の結果となりましたが、親や周りに押しつけられたものではなく、A子さん本人の判断でT氏の元を去ったのは、恋の激情の中でも冷静に将来の自分の姿を想像できたからでしょうか。

現在、A子さんは心の傷を癒すために親元を離れ、1年間の約束で信州で静かに暮らしているそうです。