現在の日本では、統計上夫婦3組のうち1組が離婚している計算になり、欧米諸国に比べるとまだ低いものの、日本の離婚率は上昇傾向にあります。
そして、今後更に増えていくであろう離婚により、片親を失う子供達の数も必然的に増えていきます。今回は、離婚によって引き離されたある親子の話をします。
依頼者様のその女性は10年前に離婚されましたが、経済力に不安を感じていた事もあり、当時4歳になる娘様を元夫に預けて家を出ました、その後は一人でなんとか現在まで生活してきたのですが、元夫は依頼者様が娘に会う事を拒否していた為、離婚してからの10年間一度も娘の姿を見る事はありませんでした。
離婚は自分で下した決断とはいえ、実の子供と会えない辛さに耐えながら、いつも娘の成長した姿を想像しておられたそうです。そこで、依頼者様は成長した娘の姿を一目みたいと当社に依頼されたのでした。
調査自体はいたって簡単なものでした。依頼者様のお嬢様が元夫と住んでいる家の住所が判明していた為、同宅周辺で監視を行い、通学の為に家を出るお嬢様を撮影するだけです。
無事撮影も完了し、依頼者様へお嬢様の写真をお渡ししたところ、しきりに感謝の言葉を口にされながら涙を流されました。今後、依頼者様がお嬢様に会おうとされるのかどうかは分かりません。
会おうとしたところで、元夫が会う事を許可するかどうかも分かりません。更には、会えたところで10年ぶりの母親との再会に、お嬢様がどういった反応を示すのかも分かりません。
離婚は新たな人生の選択肢であり、偏見を持つようなものではありません。離婚率の増加は仮面夫婦の減少を示しているものだとも思えます。
冷えきった夫婦関係を継続するか、それとも離婚に踏み切るか、どちらの選択が自分の人生と子供の将来をよりすばらしいものにするかという事を熟慮した上で決断しましょう。