Kさんという男性の方からご相談の電話をいただきました。
翌日当社へお見えになり、詳しいお話をうかがったところ次のような内容でした。
事の起こりは、昨年12月の初めです。クレジット会社からの返済督促の通知が郵便受けに入っていたのを私が見つけ、妻に問いただしたところ、妻は急に不機嫌になり、「必要になったものがあったから買ったのよ。そんなことまで、いちいちあんたに言わなくてもいいでしょう!」とけんか腰の態度になりました。
結婚以来、初めて妻が見せた乱暴な物の言いようでした。そのときは、妻の態度に押されてそれ以上は追及しませんでした。
そして今年の4月、またしても事件が起こりました。以前より小学6年生の長女を私立中学の説明会に参加させる予定だったのですが、突然妻が長女に「Yちゃん。あんた中学受験はやめて高校からにしなさい。小学生から受験、受験の生活はやっぱりかわいそうだからね」と話したと言うのです。
これまでは「子どもは中学から私立の女子校に進学させる」と事あるごとに言い、長女もその気で私立の中学を目指す子たちと仲間になり、ずっと勉強をしてきて、いきなりの事ですから。長女は混乱して「お父さんが、私立中学の費用を出さないとお母さんに言ったの?」と泣きながら私に抗議してきたのです。
当然、何がなんだか分からない私は、子どもたちが寝静まってから妻に「一体全体どうしたんだ?何で今さら、私立中学は駄目だって言い出すのか、ちゃんと俺にも説明してくれ」と切り出すと、妻は「中学から私立に行くとどのくらい掛かるか真剣に試算したら、中学3年間で公立とは150万円くらい違ってくる。
大学の入学金がたまる計算になる。Yちゃんにはかわいそうだけど、うちの家計を考えると仕方ないのよ。そんなことも考えず私立、私立と言ってきた私が悪いんだから。Yちゃんには私が言い聞かせるから、あんたは黙ってて」と言うのです。
一見もっともらしい言い分でしたが、今までの妻とは考えが180度違うので不審に思い、私名義の定期預金通帳や子どもたち名義で積立預金をしている通帳を見せてくれと妻に言うと、妻の態度がまたしても一変しました。
「どういうこと!あんた私に何が言いたいの!?」と鬼のような形相になり、昨年以上に激しく怒り始めたので、その場はそれまでとして納めました。2日後、妻が寝入ったことを確認して、普段貴重品をしまってある場所を探しましたが、どこを探しても預金通帳が1冊も見つかりません。
妻が別の場所に隠したに違いありません。その後、銀行で確認したところ、驚くような事実がそこにありました。