フォーチュン広島の探偵白書:交通事故の調査も探偵事務所へ

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理不尽な交通事故

車を運転する際には事故を起こさないよう十分注意するのはもちろんですが、いくら自分が気を付けて運転していても事故の被害者になってしまう事があります。
今回は、事故を起こさないように十分な注意を払っていたにもかかわらず事故に巻き込まれ、しかも相手側から一方的に事故責任を押し付けられてしまったSさんの事例をご紹介しましょう。

数年前、とある郊外の住宅地へ続く坂道のカーブで事故が起きました。当日は朝から小雨が降ったり止んだりしていましたが、お昼前になり晴れ間が見えてきたような天候でした。
事故当時の午後2時頃、路面はまだ濡れていました。事故現場は上りに向かって右カーブを描いており、左車線外側はなだらかな勾配のある立ち枯れた雑草地で、反対の右車線内側は高さが3mの石垣斜面となっているため見通しが悪く、Sさんも普段から注意して走行していたそうです。

その日は下りから時速20km位に減速してそのカーブに入ろうとした瞬間、黒色の乗用車がSさんの進行方向である左車線に目一杯ふくらんできました。
Sさんはその車を避けようとし、とっさにハンドルを右側に切りましたが、相手側も同じタイミングでハンドルを左側に切ったため、あっという間に正面衝突してしまいました。

幸いにスピードが出ていなかったこともあり、Sさんはたいした怪我もありませんでしたが、衝突直後はエアバックが作動し、頭を打ち付けたのか若干意識がもうろうとしていました。
すぐに相手の男性が車から降りてきて、「どこを見て走っているんだ、馬鹿野郎!」と怒鳴ってきました。Sさんは、エアバックに挟まれて身動きできない自分を救助するでもなく、いきなり罵声を浴びせる男性の理不尽さに怒りがこみあげたものの、反論できる体の状態ではなく、たまたま通り掛かった人が車から降ろしてくれました。

すると相手が自身の車に乗り込み、車を動かそうとしているので、Sさんは「警察が来るまで、車を動かさないでくれ」と言いましたが、相手は「通行の邪魔になるだろうが!」と言い放ち、強引に車を動かしてしまいました。
そうこうするうちに救急車が到着し、Sさんは救急車に乗せられて病院に向かいました

後から聞いた話では、相手男性はSさんの車も「交通の妨げになっており、キーが付いていたので道路上から動かした。」というのです。そして、その後に到着した警察と現場検証を済ませたそうです。
入院していたSさんは事故の2日後、当日作成された事故調書を元に、現場での事故検分に立ち会いました。相手側は、事故直後にSさんが立ち会えなかったのを良い事に、ものの見事に自分に都合の良いように供述していました。

相手の言い分では、Sさんのほうが「道路中央からはみ出して走行してきた。」と主張していました。
当日の現場検証の際は、すでに2台の車は衝突位置から動かされており、事故当時は路面が濡れていたため、相手側乗用車のブレーキによるタイヤ痕もハッキリしなかったのか、事故の決め手になるものは「衝突による車の破損部品が散乱している位置」だけであり、それだけを見ると、Sさんがハンドルを右側に切った為、衝突位置はSさんの車が道路中央からはみ出している形になっており、事故の原因はSさんにあると思われて事故検分がなされてしまった事が容易に分かります。

もし、警察が現場に到着するまでそのまま車を道路上に残しておくか、やむを得ず道路上から動かす前に、事故の状況を携帯電話のカメラで撮影するか、それぞれの車のタイヤの位置を路面に記しておくなどしておけば、どういう状態で衝突したのかを正確に判断でき、少なくともSさんが一方的に事故原因を作ったという事にはならなかったでしょう。

その後の決着ですが、事故割合は損害保険会社との話し合いをもとに、3対7でSさんの過失割合が多いという事になりました。本来はまったく逆の割合になるはずなのですが。

皆さんの周りにも似たような理不尽な事故決着を強いられた方はいませんか?教習所で習われたと思いますが、まずは負傷者の救護、警察への連絡、そして上で述べたような現場の保存を忘れないでください。