世の中には病気ではないかと思うほど浮気を繰り返す人もいますが、浮気症という言葉もあるくらいで、心に抱える問題が原因となって繰り返される浮気もあります。
回避依存症と呼ばれ、深い人間関係を避けたり束縛を嫌う反面、自分を好きになってくれる人を強く望みます。
そのうえ、自分が捨てられることを極度に恐れるため、傷つかなくて済むよう常に誰かを求めて浮気を繰り返すというものです。この回避依存症は歪んだ養育環境や過去の人間関係でのトラウマが起因で、本人には自覚がないケースがほとんどです。
回避依存症は男性に多く見られ、ナルシスト・独裁的・仕事や趣味・嗜好に依存するなどの特徴が挙げられます。症状が悪化するとDV(家庭内暴力)やモラルハラスメント(精神的な暴力や嫌がらせ)などを引き起こす危険もあります。
それならば一刻も早く回避依存症であることを本人に伝え、改善を促そうと思われるかもしれませんが、もしかするとパートナーである自分にも原因があるかもしれません。
いわゆる恋愛依存症と呼ばれる、常に恋愛をしていないと不安に感じ、生活のすべてを恋愛に注いでしまうものです。
恋愛依存症は女性に多く見られ、自分に自信がなく、恋人から必要とされることに喜びを感じ、何よりも恋人を最優先するなどの特徴があります。
回避依存症とは正反対のようにも見えますが、実はこの両者は惹かれあうことが多く、恋愛関係に発展してもはじめは上手くいきます。しかし、恋愛依存症の人はどんどん相手に依存していくので、回避依存症の人はそれを束縛と感じて逃げ出したくなってしまいます。
結果、回避依存症の人は他の相手を見つけようと躍起になり、恋愛依存症の人は捨てられたくないので必死でしがみついて泥沼の状態になります。その後、元の鞘に戻ったとしても、また同じ状態を繰り返してしまうのです。
このように浮気する人とされる人、両方の本質を理解しないと解決の糸口が見つからないこともあります。