娘の素行調査

素行調査は、基本的に配偶者や恋人からの依頼により、成人に対して行なう事が多いのですが、時には未成年が対象者となる調査もあります。

その対象者は18歳で広島市内の私立大学に通う女の子です。
そして依頼者様はその父親でした。対象者はこれまでに喫煙や飲酒などをしてきて、それが依頼者様の知るところとなり、結果、依頼者様と三つの約束をしました。

一つ目が、喫煙および飲酒をしない事。
二つ目は、繁華街に行かない事。
そして三つ目は、男性とラブホテルに行かない事です。

依頼者様はその約束が守られているかどうかを確認する為に、弊社へ娘様の素行調査を依頼されました。
調査当日、対象者は昼前に西広島駅で友人と思しき男女4名と合流し、コンビニで食料等を買い込むと、一台の軽自動車に皆がすし詰め状態で乗り出発しました。その後、軽自動車は道に迷ったりしながら高速道路へ入って市内を後にし、夕方には山口県の海岸へ至りました。
この時は9月で海水浴シーズンも終わっており、日が落ちると風が少し冷たく感じるような季節でした。そんな中、対象者らはテントなどの装備も全く持たず、着の身着のまま同所を訪れた様子で、ズボンの裾を捲り上げ裸足で波打ち際ではしゃいだり、日が落ちてからは花火を始めたりと、季節外れの海を満喫していました。
花火の明かりに照らされ、対象者達がタバコを吸い、缶チューハイなどのアルコール類を口にする様子が確認されました。その後、対象者達は海岸の駐車場に停めた軽自動車内に男女入り混じって一夜を明かし、翌朝帰路につきました。

依頼者様へ報告したところ、苦い顔をしてあまり口も開かず弊社を後にされました。
実は、依頼者様は娘様がまだ幼少の頃にその母親と再婚して父親となっており、血の繋がっていない継父なのです。そして、依頼者様は名の知れた教育者であり、娘の素行が自分の立場に悪影響を与える恐れを感じて依頼をされたのでした。

血縁関係の有無は関係ないとおっしゃる方もいるでしょうし、実際この依頼者様もこれまで娘様の父として十数年を過ごしてきています。しかし、娘様が少なからず心に傷を受けている事は想像に難くありません。
未成年者の喫煙・飲酒は到底認められるものではありませんが、娘様がそういったものに一時凌ぎの快楽を求めてしまう環境に、私も年頃の娘を持つ父親として、やるせない気持ちになってしまいました。