前回に引き続き、不倫(浮気)相手への内容証明郵便の書き方、出し方についてお話します。
前回は内容証明郵便の規定による文章の書式までお話しましたので、訂正の仕方からお話します。
字句を訂正する場合は、まず、訂正する個所を二本線で消します。
尚、訂正前の字句がわからなければならないので、塗りつぶすことはできません。
そして訂正後の字句を書き、「○字削除」「○字加入」などのように、どこを何字訂正したのかがわかるように欄外または末尾余白に記して、押印します。
末尾余白に記入する場合は、指定箇所を『何行目』というように指定する必要があります。
手紙と封筒には受取人、差出人の住所・氏名を記入します。
通常は手紙文の末尾余白に記入しますが、手紙の文中でも最初でも構いません。
手紙と封筒に記入した受取人、差出人の住所・氏名は同一のものとします。
通常、差出人の名前の下に印鑑を押しますが、法律上の決まりはありません。手紙以外の資料等を同封することは認められません。
内容証明郵便ではあくまでも手紙の内容のみが証明されるために、それ以外の内容物を同封することが認められないのです。
資料も相手方へ送付したい時は、内容証明郵便とは別に送る事となります。
電子内容証明郵便を除く内容証明郵便は、郵便局の窓口で差し出さなければなりません。
集配局と地方郵便局長が指定した郵便局の取り扱いとなりますが、大きな郵便局ではたいてい取り扱っています。
事前に、郵便局に電話などで問合せをして確認しておきましょう。
実際の手続きですが、郵便局の窓口で内容証明郵便を配達証明つきで送りたい旨を告げて、3通の内容証明と封筒を提出します。
内容を確認してもらい、費用を支払って、局員の前で封をします。
郵便局から内容証明の控え1通と「書留・配達記録郵便物受領書」を受け取ります。
内容証明郵便には一般書留の特殊取扱も必ずつけなければなりません。
その他に同時につける事が可能な扱いは速達、配達日指定郵便、引受時刻証明、配達証明です。
配達証明は必ずつけましょう。
通常、郵便局に内容証明郵便を依頼しただけでは配達証明は付きません。配達証明は自ら窓口に申し出て下さい。
・内容証明料金 430円(1枚の場合)1枚増えるごとに260円増しとなります。
・書留料金 430円
・通常郵便料金 82円(定形郵便25gまで)※50gまでは92円
・配達証明料金(任意) 310円(差出の際)※差出後でも一年以内であれば可能で430円
1枚の内容証明を定形郵便で、配達証明を付けて送付した場合は右の合計で1,252円になります。
速達にしますと別途280円(250gまで)が加算されます。
※料金は変わる事がありますので窓口で確認して下さい。
配達証明付きの内容証明郵便が相手方に届くと数日中に「郵便配達証明書」というハガキが送付されます。
この郵便物配達証明書も大切に保管して下さい。
最近では、インターネット上で内容証明郵便を送る事もできるようになりました。
パソコンで内容証明を希望する文書を作成し、インターネットで新東京郵便局に送信すれば、郵便局の方で内容証明の処理をやってくれるというものです。
用紙や封筒も郵便局が用意してくれるうえ、3通分の手紙の印刷、封筒の印刷、封入、発送とすべてやってくれるのです。
これにより、自分で同文の手紙を3通作成する必要も、差出人・受取人を書いた封筒を用意する必要もありません。
ホームページ上から24時間いつでも送る事が可能です。
他に特徴としては、文字数の制限が緩和されており、現行の内容証明の規定による文字数で約3枚分の文書が、電子内容証明では1枚分で記載できます。
また、内容証明に必要な手紙の3通のうち差出人が証拠の謄本として保管すべき1通は、郵便局から差出人宛てに送られてきます。(謄本送付料金が別途必要になります)
事前に利用登録が必要な為、詳しくは電子内容証明郵便サービスのホームページをご覧ください。