独身女性を騙して交際を続けていた妻子ある男性が帰り着いた先は、広島市東区のとある団地の一軒家で、表札はSとなっていました。
翌日、S氏の勤務先を突き止めるため監視を行なったところ、昨夜の普通車に乗って自宅を後にしたS氏は自動車買取会社へ立ち寄りました。そこに車を預けてタクシーで市内へ向かい、とあるオフィスへ出社しました。
その後、調査員がS氏の自宅へ赴きインターホンを鳴らしたところ、小さな子供を抱いた20代後半くらいのS氏の妻と思われる女性が応対に出て来ました。
3年もの間、依頼者様は騙され続け、そのことに気付かないまま彼女は彼からのプロポーズを待っていた段階でした。事実が明らかになったことで、依頼者様は弁護士に相談し、S氏に慰謝料を請求することにしました。
お金で依頼者様の心の痛手がどうなるものではありませんが、S氏の悪意を裁く法律がないのが実情です。結局、依頼者様が求めた慰謝料請求は提訴することなく、話し合いにより慰謝料280万円をS氏が支払うことで解決しました。
また、S氏は依頼者様のと性行為の写真を撮影しておりましたので、その写真は目の前で全て削除させました。リベンジポルノの心配もなくなりました。
後日談ですが、S氏を自宅から尾行したとき、自動車買取会社へ立ち寄りましたが、既にS氏はその車の売却契約を済ませており、引渡しをしたところだったのです。万が一、車から自分の正体が発覚することを恐れ、即刻車を売り飛ばしたものと思われます。
しかし、この車の売却代金が慰謝料の原資となり、短期間で請求が決着したのですから、何が幸いするか分からないものです。
自分に言い寄ってくる男性の真の姿を見極めることは、大変に難しいことですが、独身女性を騙して交際しようという卑劣な既婚男性が実際に身の回りにいるという事実を理解していただければと思います。