浮気には違いないのだからいつの証拠でも同じだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、証拠をとった時期によってはそれが無駄なものになる場合もあります。
配偶者の浮気が発覚して一緒に暮らすのは耐えられず、別居を決意する気持ちは分かりますし、浮気した方に責任があるのも当然です。
しかし、別居した後に相手の非を追求しようとしたところ、勝手に別居したこちらに非があると主張されてしまい、慌てて探偵社に調査を依頼して浮気の証拠はとれたものの、別居期間が長かったために婚姻関係が破綻した後の浮気と判断され、相手の主張が通ってしまうケースです。
婚姻関係破綻後の浮気では慰謝料の請求も認められませんので、泣き寝入りの状況となります。
そうならないためには、別居中でも婚姻関係を継続させる努力をしていることを証明する必要があり、たとえば別居後に家族で祝った子供の誕生日の写真など婚姻関係が継続している証拠をとっておきましょう。
また、浮気した配偶者は「別居した後に交際が始まった」と決まり文句のように主張します。実際は別居前から浮気している場合がほとんどですが、別居後にそれを証明することはなかなか困難です。
浮気している配偶者と一緒に暮らすのは辛いと思いますが、浮気の証拠を掴んでそれを有効に使うためには、別居は少し踏み止まるべきだと思います。