わが国における離婚原因の1位は「性格の不一致」で「浮気」は2位となっていますが、浮気していることを隠し「おまえとは性格が合わない」という理由で離婚を迫るケースもあります。また「生活費を渡さない」とか「家庭を捨てて顧みない」という離婚原因も、元はと言えば浮気に端を発したものであるケースが多く、実際には浮気がかなりの割合を占めているのではないかと思われます。
このように浮気が原因で離婚する夫婦が多くいる一方で、配偶者の浮気が発覚しても結婚生活を続けなければならない人もいます。やはり離婚後に最も心配なのはお金のことで、離婚による慰謝料や養育費をもらうよりも、婚姻を継続して安定した生活費を入れてもらったほうが良い場合もあります。とは言うものの、浮気した配偶者とこれまで同様に暮らしていくのは容易でないと思います。
浮気されても離婚せず結婚生活を続けていくためのコツとしては以下のようなものがあります。
浮気相手とはきっちり別れさせる
離婚するのであれば、配偶者と浮気相手が交際を続けようが知ったことではありませんが、結婚生活を継続するなら話は別です。二度と会わないこと、もし会った場合は○○円支払うことなどを書面にし、配偶者と浮気相手に確約させておくことが大事です。
夫婦間の秘密をなくす
毎日の出来事をお互いに話す、携帯電話にロックをかけない、お金の使い道をはっきりさせるなど、隠し事を作らない夫婦関係を築いていきましょう。
許せない気持ちを無理に抑えない
いつまで経っても配偶者が浮気したことを許せない、ときにはそんな自分自身に罪悪感を抱くこともあるかもしれません。しかし、元々あなたを裏切って浮気したのは配偶者の方ですから、自分を責める必要は一切ありません。あなたがそんな気持ちを抑えられないときは、配偶者に気持ちをぶつけて今一度反省を促すべきだと思います。ただし、あまりにも頻繁に蒸し返すようだと夫婦関係の溝が深くなっていきますので注意してください。
浮気の証拠はとっておく
万が一配偶者が再び浮気するようなことがあり、そのうえ離婚を求めてきた場合、あなたを助けてくれるのが浮気の証拠です。浮気をした配偶者からの離婚請求は原則として認められませんし、あなたが離婚を決意すれば優位に進めることもできますので、御守として浮気の証拠はとっておいた方が得策です。