フォーチュン広島の探偵白書:家出した妻が発見された!ケアは?

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突然の妻の失踪-3-

それから数ヶ月後、当社へAさんから電話がかかってきました。「警察から連絡があり、大阪で妻が見つかりました」という嬉しい知らせでした。

大阪駅近くの地下街で呆然として通路の壁にもたれかかっていたB子さんを、不審に思った警察官が職務質問をしたのがきっかけでした。
その後、身元確認のためAさんに電話があり、発見に至りました。B子さんのおおよその居場所は聴取してあるとのことで、B子さんと再会すべく、Aさん家族と一緒に我々も大阪へ同行することになりました。
大阪・梅田にある警察署で、B子さんが根城にしている場所の情報を聞き、探し始めること数時間、労働者支援センターにたたずんでいたB子さんを発見しました。

私がB子さんの名を呼んで問い掛けると、B子さんは素直にうなづき、家族も来ているのかと逆に尋ねられました。B子さんが家を出てから半年余り、元気な素振りはされていましたが、ふくよかだった体型はぐっとスリムになり、顔も頬がこけて窪んでいました。
その後、発見の連絡を受けたAさんの家族もその場に駆けつけ、涙の再会となりました。
B子さんは「警察に職務質問された後から、家族が迎えに来るであろうことは予感していた。その頃から『家に帰ろうかな』という気持ちが芽生えてきた」と言葉少なに語られていました。

そして、B子さんの家出はやはり計画的なものでした。B子さんは家出前日に最寄駅のコインロッカーに手荷物をあらかじめ預けておき、当日はへそくりを預金していた都市銀行のキャッシュカード(預金高約50万円)を持ち、普段どおりの買い物を装って家を出たとのことでした。
何かを書き残そうと思って何度も家族宛ての文章を書いたらしいのですが、気持ちをうまく文章にすることができず、結局は書置きも残さず家を出ることにしたそうです。

B子さんは自分の住んでいる市を出た後、8月いっぱいは涼しい信州を中心に旅をして、その後は鈍行列車で新潟・秋田・青森と巡り、秋も深まり寒くなってしまったので南下を始めましたが、大阪にたどり着いたところで、お金が底をついてしまったそうです。
頼るあてもなく、大阪駅を出て公園のベンチに座っていたとき声を掛けてくれたのが、公園でテント生活をしているK子さんでした。K子さんはB子さんから事情を聞くと、「気持ちが落ち着くまで私のところに居たらいい」と言い、その後も何かにつけてB子さんの面倒をみてくれたそうです。

ようやく家族との再会を果たしたB子さんでしたが、すぐには気持ちの整理がつかないため、しばらくの間は大阪にとどまることとなりました。そんなB子さんを帰宅するよう説得し続けたのが、そのK子さんでした。年が明けた1月、約半年振りにB子さんがようやく自宅へ帰って来ました。

それから約1ヶ月が経過したころ、Aさんから当社へ連絡がありました。
Aさんは言葉を選びながら、「妻が悩んでいた原因はいろいろあるのですが、主な原因は母との人間関係に疲れたこと、そして私との会話がなくなっていたことに尽きるようです」と私に家出の原因を話されました。
家庭を妻に任せて安心しきっていたAさんは、妻との心の絆をなくしていたことに気付き、改めて過去の自分を反省されていました。

さて、B子さんですが、以前とは打って変わって、物事にこだわらない大らかな性格になられたそうです。
大阪でお世話になったK子さんへは、ホットラインとして携帯電話を贈り、現在もいろいろと精神的に助けてもらっているそうで、何かあるとすぐに「家出して大阪に1年くらい里帰りしてくる!」と冗談混じりに言っては、家族を冷や冷やさせているそうです。