コロナ禍によって生活スタイルが大きく変容しました。もちろんわれわれ探偵にとっても例外ではありません。
特に困ったことが調査対象者が全員マスク姿ということ。大勢の中から調査対象者を見つけ出すこと自体大変なのですが、みんながマスク姿となると、特定の難易度がさらに上がりました。
探偵の仕事は主に浮気調査なのですが、浮気をしている物もコロナ禍の影響を受けているようです。浮気をするためには時間を作る必要がありましたが、今まで通用していた「会社の飲み会がある」「残業で遅くなる」「出張がある」という言い訳がテレワークによってできなくなりました。それでも浮気は止められないようで、ビジネスホテルがテレワーク対応として提供を始めたデイユース(日帰りプラン)を利用するなど、今まで違った密会が増加しました。
社内不倫は会社の飲み会がきっかけになることが多いので、コロナ禍では社内不倫によるカップル誕生は少なくなったかもしれません。
では、浮気を目的とした出会いは減ったか?と思われるかもしれませんが、実は全く減っていません。むしろ増えているといっても過言ではないでしょう。この1年間は『マッチングアプリ』を利用した浮気が大変増えているのです。
出会い系サイトといわれていたころは「援助交際の温床」と背徳感のあったツールが、『マッチングアプリ』と名称を変えた途端、なぜか市民権を得つつあります。 確かにマッチングアプリは登録時に身分証明書が必要になっていたりと安全性も担保されていますので、出会いが少ない独身者にとっては良いツールだと思います。しかし、やはり見ず知らずの男女が出会う場ですので、多くのリスクを抱えています。婚活向けアプリで出会った相手が、実は既婚者で、遊び目的だったということもあるのです。
夫がマッチングアプリを利用して浮気をしていた場合、たとえ浮気の証拠をつかんでも、夫は独身者と偽っていますので、浮気相手に対して慰謝料の請求が難しくなります。
既婚者が軽い気持ちで独身と偽ってマッチングアプリを利用していますが、トラブルの元ですのでやめましょう。
コロナ禍で世界がどのようになっても浮気をするものは変わらないようです。