動物界でもペンギンや鶴に代表されるように、一度つがいになると一方が死ぬまで寄り添い続けるケースがあるようです。
しかし、動物の多くは雄が自分の子孫を残すために雌をめぐって争い続け、雌は強い雄の子どもを産むことで自分の子どもが生き残るように、雌雄それぞれが種の保存を図ると言われています。
このことと男の浮気との間に何の関係があるのかと問われればそれまでですが、人間の男性にも動物の雄としての本能が残っており、男性はチャンスさえあれば妻以外の女性を求めるし、性の欲求も生じることを女性は認識した方が良いかもしれません。
それを前提として、男性を上手く操縦するべきという考え方もあります。こう書いてしまうと、あらゆる女性から非難を受けることは必至でしょう。
もっとも、私が述べたいことはそうではなく、男としてどんなに良き妻を持ち、幸福な家庭があったとしても、はずみで妻以外の女性と一夜を過ごしてしまうことはあり得るということです。
良心的な男性であれば、行為の後でハッと我に返り、自責の念に駆られ、もう二度としないことを心の中で妻に誓い、一夜の思い出として心の奥底に封じ込めてしまうのです。ただこの展開は、良き妻となんら不満のない家庭があるということを前提にしています。
もし、家庭に身の置き所がなく、妻とも会話が少なくなっているような家庭状況であれば、はずみで起こった関係であっても、二度三度と継続し、徐々に家庭を顧みなくなっていくでしょう。
また女性の側も、夫があまりにも妻を放ったらかしにして、毎日仕事と称して飲み歩き、休日もゴルフばかりという日々を送っていれば、妻の心にも隙が生じ、何かのはずみで夫以外の男性と関係を持ってしまうことも十分あり得るのです。
もちろん、夫婦がお互いに家庭を大切にする努力をしていれば、万が一はずみでそんなことが起こったとしても、継続する関係にはまずならないものです。逆にそんな経験をしたことで反省し、一層家庭を大切にする方向へ進むでしょう。
とはいうものの、男性であれ女性であれ、夫や妻以外の異性との浮気が本気になってしまうことを止められるものではありません。
たとえ夫や妻から心が離れるまでにいろいろな経緯があったとしても、配偶者を捨てることに変わりはないのです。
ましてや夫婦間に子どもが居ればなおのこと、自分の非を認め、残される家族に対して自分ができる最大の償いをするべきだと思います。
私は、調査が終わっても依頼者様の相談を受けていますが、調査で浮気行為が明白になったにもかかわらず、妻に詫びるどころか逆ギレしたり、調査したことを夫に対する裏切り行為としてとらえたりと、あきれてしまうような男性が増えてきているように思います。
かくいう私も男ですから「浮気を絶対にするな、すべては理性で制御できるはずだ」とは言えませんし、もしも浮気をしてしまい、それが妻の知るところとなれば土下座して謝るでしょうし、それでも許されず離婚となった場合には、妻へ全財産を引き渡し、子どもが成人して独立するまでの養育費を支払っていく覚悟もあります。
本能の赴くままに好き放題して、大切な人たちの信頼を裏切り、挙句に自分の責任を認めないような自分本位の人は、そもそも結婚できるほど精神的に成熟していなかったと言えるでしょう。
また、妻に対してそういう仕打ちをしている男性に惹かれてしまう浮気相手の女性も浅はかであるといえます。明日はわが身であることが分からないのでしょうか。
ここに述べたことは、私が男性の立場から一方的に一つの主張をしているだけなので、あまり過激に反応なさらないでください。「そういう考え方もあるのか」という程度に思っていただければ幸いです。