感情や欲求を理性でコントロールし、社会のルールに則って生活できるのが人というものですが、浮気する人間は自らの欲望のままに突き進み、後先考えない行動をとってしまいがちです。
「恋は盲目」といった言葉では片付けられない、何か脳に異常を起こしているのではないかと、周りから見れば思えるほどです。
実際、脳科学の観点から浮気について解明されていますので、少しまとめてみました。
脳内麻薬
人が恋愛をするとフェニルエチルアミンという脳内物質が分泌されるそうで、脳内麻薬とも呼ばれています。
恋愛初期のドキドキやときめきはこの脳内麻薬の作用によるものです。ただ、この脳内麻薬の分泌は2~3年で低下してしまうので、いつまでも恋愛初期の気持ちを継続できない原因もここにあるようです。
ところが、様々なリスクを抱えなければならない浮気や不倫では、普通の恋愛よりも脳内麻薬の分泌量が多いらしく、その結果やめようと思ってもやめられない、まさに麻薬のような作用により関係を続けてしまうのです。
ドーパミン
人は何かを成し遂げたとき、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されるそうで、それによって快感を得ます。そして、さらにその快感を得ようと意欲を生み出すものなのですが、そういった衝動が行き過ぎると依存症となります。
浮気を繰り返す人もこのドーパミンの影響を多少なりとも受けていると思われます。
テストステロン
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、男らしい体を形成するために必要なものですが、性欲にも密接に関係しており、このテストステロンの分泌が多いほど性欲が増します。
さらに、テストステロンの値が高い男性ほど外見は男らしく、仕事もバリバリこなすタイプであるため、女性から見てとても魅力的に感じられます。まさに浮気を助長するためのホルモンと言えます。
セロトニン
心や体の様々なバランスを保つ役割を担っているのがセロトニンという神経伝達物質で、このセロトニンが不足すると情緒不安定になったり、疲労や不眠など体にも不調が起きます。
女性は男性と比べてセロトニンの分泌が少ないそうで、女性が不安を感じやすいのもこれが原因と言われています。
恋愛や結婚生活の不安から逃れようと浮気に走ってしまう女性が多いのもうなずける気がします。