フォーチュン広島の探偵白書:張り込み中の調査員の思い

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実際の張り込み現場とは

探偵と聞いて張り込みを思い浮かばれる方も多いと思います。

トレンチコートに身を包んだ探偵が電柱などに隠れて、対象者をじっと待つ。そのイメージはテレビドラマや小説などでお馴染みですが、実際のところはと言うと、まず我々調査員の張り込みは、TPO(張り込みの時間帯、場所、状況など)に応じて周りの雰囲気に溶け込むようにしていますから、トレンチコートに帽子なんて目立つ格好はありえません。

依頼者様が欲している「その一瞬」を撮影するために、ひたすらじっとしている作業なのです。対象者が浮気相手とラブホテルから出て来る場面の証拠映像を撮るため、カメラを構えたままその瞬間まで10時間以上待つ事もしばしばあります。車内からの撮影とはいえエンジンをかける事はできませんから、夏の猛暑や冬の極寒は身に応えます。

そして、調査員にとって一番辛いのは、対象者が自宅から出てくるのを待って尾行を開始するという段取りになっているのに、その対象者が終日外に出ないという展開です。
早朝6時からスタンバイしているのに、夕方を過ぎても一向に出る気配が無い…
そんなとき、調査員は「自分に一瞬のスキがあって、依頼者が外に出るその瞬間を見逃しているのではないか?」「いや、そんなはずはない」「そもそも、この中に対象者がいるのか?」などと自問自答の戦いを始めます。

調査員でありながら「ああ神様!教えてください!!」と天を仰ぐことしばしばです。

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