探偵の日常

調査現場は、ほぼ体力勝負ですから年齢を重ねると、目は悪くなるは、体力はなくなるはで、張り込み・尾行の現場からはリタイヤを余儀なくされてしまいます。若いスタッフにはかないません。

そうなると調査時間や調査方法を自分自身で決めて行なう事のできる聞き込み系の調査が主になってきます。
張り込み・尾行の調査では、夜が明けきらない早朝から現場に行き、深夜の時間帯まで張り込みや尾行が続くなんて当たり前ですが、行方探しや縁談という聞き込み系の調査は、情報を求めて人と会い、丹念に事実を積み重ねていく作業となります。
早朝や深夜の時間帯に訪問する事はなく、相手方の取材可能な時間にアポイントを取って訪ねたり、聞き込み相手が話しをし易い時間帯を選んで赴きます。

また、調査に出ていない時は、もっぱら電話や面談での相談に時間を費やしています。弁護士さんや過去の依頼者様からのご紹介でなく、電話帳やインターネットから当社を選び出して来社される場合、ほとんどの方が緊張されてお見えになります。
それはある意味、ご自分の秘密を他人にさらす事への緊張感であったり、探偵業界の悪い噂を聞き知っておられ、騙されるのではないかという緊張感です。ですから、相談の冒頭は相談者様のお悩みをじっくりと聞かせていただきます。そのうえで調査の必要性と目的を明確にし、ご納得いただければご契約の説明をさせていただく事になります。したがって、相談は2時間くらいのお時間を頂戴します。

そして、依頼をお受けする事になると、調査が完了するまで依頼者様とは電話やメールで頻繁に連絡を取り合う事が多くなります。調査が完了するまでは、依頼者様の心情はとても不安定であり、相談というよりも愚痴や嘆きに対して励ます場合が圧倒的に多くなります。

また、調査目的を果たして調査が完了し、法的な措置を取る場合には、弁護士さんをご紹介したりするのですが、忙しい弁護士の先生は訴訟に伴う節目ではちゃんと依頼人と会って相談する時間をとられますが、その他の事では依頼人の感情をフォローしたりする時間はありません。心情が不安定な依頼者様は毎日でも何かしら相談していないと、身が持たないのですが、沢山の案件を山ほど抱えておられる立場では対応できないのが実情です。そんな依頼者様の不安な気持ちを聞いてあげる事で少しでも楽になるならと、私たちは聞き役に徹し続けています。そのような時間が、電話やメールで一日3~4時間は費やされています。

なお、調査完了後、法的措置を取られない場合にも、依頼者様から相談の電話やメールが続いて入ります。これまで様々な事例を見聞きしてきた私は、少しでも参考にしていただければと話をしています。