探偵のいじめ解決法 その2

前回に引き続き、私たちが探偵としていじめ問題の解決のお手伝いをさせて頂いた事例をご紹介します。

「中学二年生の娘が突然部活をやめてしまったなど、どうも様子がおかしいが、理由を聞いても何も言わない。何が起こっているのか調べて欲しい」という相談を受け、お嬢さんの身辺調査に着手しました。 方法としては、お嬢さんが身につけるものにこっそりと集音器をつけ、登下校時の直接追尾と、学内滞在時には学校近辺にてお嬢さんの周囲音を聞き取るというものです。

まず、部活動に参加していない事もあってか、お嬢さんは一人で通学しました。
そして、学校での周囲音ですが…。何も聞こえてきませんでした。
いえ、聞こえてはくるのです。周りの話し声や授業中の教師の声など。ただ、お嬢さん自身の声は殆ど聞こえてきませんでした。これはすなわち誰とも話をしていないと言うことです。 下校時もお嬢さんは一人でした。

数日同様の作業を継続しましたが、殆ど変化はありませんでしたが、時々、お嬢さんを卑しめる言葉が聞き取れた為、いじめの証拠として録音しました。 肉体的な攻撃が無い為、なかなか目につきにくいですが、集団無視も深刻ないじめ被害です。
今回は、本人に直接差別的な言葉をかけるところから集団無視へと状況が進行していた為、お嬢さんが自ら周囲に話しかけるなどの努力をしていた段階も既に過ぎてしまっていたのでしょう。
調査結果を依頼者に報告後、依頼者はお嬢さんとよくよく話し合った上で証拠を基に学校側と話し合いをする事になりました。

その後、一気に解決というわけにはいかず、やはり色々と紆余曲折はあったものの、現在お嬢さんは転校などをする事もなく、同じ学校へ通っているそうです。また、放課後に学校の友人たちと遊んだりもするようになったとの事です。
大人の社会では遺恨を残すなど、なかなかこううまくいかない事も多いですが、思春期には日々の感情の高低が大きく、目まぐるしく気持ちが変わることで、大人に比べて月日が経つのが非常に長く感じられる事から、新しい状況に割りと早い段階でそう苦も無くすっと馴染む事ができるのです。

続いては逆の立場におかれた依頼者の事案をご紹介します。

ある日、小学六年生の息子さんをもつご両親が当社へ相談にいらっしゃいました。
その相談内容はというと「隣家に小学一年生の男児とその両親が住んでいるが、先日その両親がその家の子供がうちの息子に殴られたと怒り心頭で我が家を訪れた。
うちの息子本人は絶対にそんな事はしていないと言い張っていたが、むこうの両親に無理やり土下座させられた。」というものでした。
実際のところ、相談してきた両親ももしやと自分の息子を疑っていたのですが、何度息子に尋ねても泣きながら否定し続ける事から、当社に依頼することにしたのでした。

調査を開始したところ、登下校時や帰宅後になると隣家の児童がしきりに依頼者の息子さんへちょっかいを出しているのが確認され、現状にいたる経緯や、年齢差の事もあってか依頼者の息子さんはそれを軽くあしらっている様子が見受けられました。

しかし、殴られた相手を恐れるどころか自ら懐いて近づいていくというこの状況を奇異に感じ、私たちは二人の周囲の人間に聞き込み調査を行う事にしました。
結果、隣家の男児は普段から嘘をついて人の気を引こうとする癖があること、一方の依頼者の息子さんの性格に粗暴な点は全く感じられないなど多くの証言が得られました。 事後調査の為、確たる証拠を得る事はできませんでしたが、この結果を依頼者に報告した数日後、依頼者は隣家と話し合いをされたそうです。 そしてその後隣家の両親が繰り返し男児を問いただしたところ、やはり両親の気を引く為に嘘をついていた事がわかりました。

当然の事ではありますが、いじめ問題が起きると加害者側も被害者側も大きく傷つきます。 いくら家庭内で子供と積極的に対話するよう努力をしていても、量りきれない点が出てくる事も多いでしょう。親だからこそ知られたくないという事が子供にはあります。 子供がいじめられているのでは、若しくはいじめているのではという不安を感じたら、誰か信頼できる第三者に相談してみてください。 その上で、いじめ被害の証拠だったり、いじめの有無の確認だったりが必要な場合には私どもが力をお貸しする事ができると思います。