夫からの突然の離婚宣言-3-

依頼者様が結婚以来ずっと綴ってきた日記兼家計簿ノートの中に、夫の浮気につながる手掛かりが出てきました。それは依頼者様がノートの余白に書き記したメモ書きでした。

「6月15日から東京出張(池袋宿泊―会社手配)」「かばん:100円ライター2個(※※グリーン)」と書かれてあり、その1ヶ月後にも同じような「7月26日・東京出張(宿泊、自己手配¥5,800)」「100円ライター1個、かばん(※※グリーン)」というメモが記されてありました。
この手掛かり以外にも、夫の出張は以前は日帰りがほとんどであったのが、この半年くらいから1泊での出張が増えてきたという事実も浮かんできました。さらに東京出張の宿泊は、初回のみ会社で手配しており、その後は自分で宿をとっている。そしてこの100円ライターに記されていた(※※グリーン)をインターネットで検索したところ、池袋にあるラブホテルと判明したのです。

「不貞行為の相手は広島ではなく東京にいる。」という可能性が現れました。それから1週間後に夫の東京出張が決まり、尾行調査を行なう事となりました。

飛行機で東京に向かった夫は、電車と徒歩で関連企業数社を回り、こちらも何事もなく尾行を続けていました。ところが、夕刻に訪れた会社の玄関先へ横付けされたタクシーに他の男性2名と共に夫が乗り込んで走り去られてしまい、探す宛もありませんでした。
残された希望は、以前に使っていたラブホテルに姿を現す事を祈るのみで、その後はひたすら「※※グリーン」にて張り込みを続けました。そして諦めかけていた午後10時過ぎに、夫が女性とやって来たのです。広島から遠く離れた地のためか、2人は人目も気にせず寄り添ってホテルへ入りました。

翌朝7時前に夫1人だけがホテルを出ると、駅方向に急ぎ足で去っていきました。その後、8時半をまわってホテルより出てきた女性は電車を乗り継ぎ、とあるマンションの1室へ入りました。
表札には夫婦と子供の名前が記されてあり、その後の近所への聞き込みにより、女性は間違いなくその家の妻である事が確認されました。

その後、夫はすべてを認め、離婚の危機は一時的に去りましたが、火種がまだ燻っていることは明らかです。しかし、依頼者様はこれを機に自分と子供たちの人生を考える時間ができた事で吹っ切れたのか、見違えるくらいに強くなっておられました。