夫からの突然の離婚宣言-2-

依頼者様のお話では、この半年くらい夫は休みもろくに取らず、普段でも残業続きで毎日深夜帰宅するという事でした。
浮気の典型的パターンでは、まず会社からの帰宅時間が遅くなったり、休日出勤や出張が多くなったりというパターンがあるのですが、この夫も見事に当てはまっていました。

そこで私たちは、浮気による夫の身勝手な離婚の切り出しと判断し、土曜か日曜のどちらかで休日出勤ではない日があると見て、夫を自宅から尾行調査する事にしました。

調査初日の土曜日、朝8時に迎えのタクシーで自宅を後にした夫は、まっすぐ会社へ向かいました。昼過ぎに同僚男性の車へ同乗して社外へ出た夫は、昼食を済ませて再び会社に戻りました。夜9時前、夫は同僚男性と歩いて社外へ出ると、近くのコンビニでおにぎりなどを購入して会社に戻りました。
その後、深夜2時をまわった頃、迎えのタクシーで会社を後にした夫は、まっすぐ自宅へと戻りました。そして、日曜日も昨日と同様に朝から深夜まで仕事で、怪しい点は何ひとつありませんでした。

土日のどちらかですぐに浮気の事実が判明すると簡単に考えていた私たちは困惑しました。休みもろくに取らず、毎日深夜まで残業するという状況は、本当に仕事に生き甲斐を見出している人間以外には考えられません。

そういう人間がいきなり離婚を迫るはずがないのです。こうなると、逆に平日浮気しているという可能性も考えられる為、翌日の月曜日からも調査を継続しました。

平日の夫は自転車で出勤し、昼食および夜食の買い出し以外は会社から出てくる事はなく、深夜0時過ぎに退勤して自転車でまっすぐ帰宅するという行動パターンが3日間も続いた為、もう一度調査の進め方を根本的に見直す必要に迫られました。

そこで、依頼者様がこの20年来、日記兼用の家計簿を付けていらっしゃるとお聞きしていたので、それを分析させていただく事にしました。そこには、課長に昇進した頃から現在までの夫の勤務状況が克明にメモされてありました。そしてその中から浮気発見に繋がる手掛かりが見つかったのです。