内容証明郵便は誰にでも出せる-1-

浮気調査後に浮気相手に慰謝料を請求するときに内容証明郵便という言葉が必ず出て来ます。

しかしながら実際に内容証明郵便を出した事があるという方は少ないかもしれません。
難しいイメージがあり、専門家でなければ書けないと思われがちですが、内容証明を証拠として利用する事に法的知識が必要となりますが、内容証明郵便を送る事自体はさほど難しいものではありません。
今回と次回の2回にわたって、内容証明郵便についてお話します。

内容証明郵便とは、郵便局が謄本を用意して、相手側に郵便物を送達した事実とその郵便物の内容を証明してくれる郵便です。

内容証明郵便は、法的紛争もしくは紛争予防のための証拠とすることを意図されることが多いため、郵便局が相手側に郵便物を受け取った事実と受け取った日付など、相手側に内容証明が到達した事実を証明するために配達証明扱いとすることが一般的です。
但し、宛先の人物も届いた内容証明郵便を証拠として利用する事ができますので、内容に気をつける必要があり、くれぐれも嘘を書いたり、脅迫を行ってはいけません。
こういった事から、内容証明の文面によっては、慰謝料の請求ができなくなる可能性もありますので、注意して作成しましょう。

内容証明郵便に記載した内容には法的強制力が発生し、内容証明に書いた事は絶対に履行しなければならない、また受け取った人物も書かれた内容を履行しなければならないという誤解を抱いている方もいらっしゃいますが、実際には内容証明郵便は文書内容などが証拠として利用できるだけであり、法的強制力はありません。
とはいっても、内容証明郵便を受け取るような経験はそう頻繁にあるものではないので、受け取る方にしてみればかなりのプレッシャーを感じるでしょう。

内容証明郵便の作成の仕方は内国郵便約款の規定により字数や行数、形式が決まっています。
どのような決まりがあるか簡単に手順をご説明します。

使用する用紙は、文房具店や裁判所内の売店等で、内容証明用の原稿用紙も市販されていますが、用紙の種類や大きさに制限はなく、A4判の用紙が一般的に使われていますが、どのような用紙を使って書いても自由です。

内容証明に用いる封筒はどのような封筒でも自由です。

郵便局で文章の形式が正しいか確認しますので、郵便局へ持っていく時点までは、まだ封をしないで下さい。

筆記具に規定はありませんが、手書きの場合はインクの出る筆記具(ボールペンなど)を用いるのが通常です。ワープロ、パソコン等で作成しても構いません。

縦書き、横書きどちらでもOKです。

縦書きの場合 1行 20字以内、26行以内

横書きの場合 1行 13字以内、40行以内若しくは 1行 26字以内、20行以内に文字数が決まっています。

用紙一枚につき、520字までとされており、これは表裏合わせての字数ですので、用紙の表に520字書いた場合、裏には一字も書いてはいけません。

内容証明では半角も1字として計算します。

句読点も記号も、1個1字として計算します。

かっこの場合は対応する一対のかっこを合わせて1字とします。

枚数は自由ですが、複数の枚数になる場合は糊やホッチキスなどで綴り、そのつなぎ目に契印します。

署名と同じ印鑑を使用して下さい。

文字の使用は、かな文字(ひらがな、カタカナ)、漢字、数字(算用数字・漢数字)、句読点、かっこ、記号に限られます。

但し固有名称(氏名、会社名)については英字の使用が可能です。

内容証明は送付先用、差出人の保管用、郵便局での保管用として、同じ内容のものが3通が必要です。

内容が同一であれば作成方法は自由ですので、一通を作成後、それをコピーしてもいいですし、三枚とも手書きしてもかまいません。

「通知書」「請求書」などの表題は書いても書かなくても自由ですが、一般的には表題をつけた内容証明郵便が多いようです。

書き忘れや金額等の間違いがないように、念入りにチェックしましょう。

次回は引き続き、内容証明郵便の書き方、出し方についてお話します。
今回の記事だけでは説明の足りない部分がありますので次回の記事とあわせてご覧ください。