プラトニックな関係でも不倫になるの?

既婚者が他の異性と二人きりで食事する、手をつなぐ、キスをする…
どこからが不倫になるのか、よく問われるテーマではないでしょうか。

ただ、男女の関係は法律で白黒つくようなものではないと思いますし、実際法律にも不倫という言葉は出てきません。
だからと言って法律は不倫を野放しにしている訳ではなく、夫や妻に不倫された場合、不貞行為を証明することによって慰謝料や離婚の請求が認められます。ただし、不貞行為とは男女間の性交渉とされていますので、キスしたり手をつないだくらいでは不貞行為とは認められませんし、食事などは言わずもがなです。

そうなると、例えば浮気の確信を持った妻が夫に詰め寄っても、「俺は彼女と食事やショッピングをしただけで、あくまでもプラトニックな関係なんだ」という言い訳が成立してしまいます。
不倫は人目を忍んで行なわれるものですから、ラブホテルの出入りを撮影したものなど決定的な証拠がないかぎり、傍目には男女がただ単に食事やデートを楽しんでいるようにしか見えません。

これでは不倫したもの勝ちじゃないかと思われるかもしれませんが、不貞行為のない関係でも慰謝料の請求を認めた次のような判例もあります。
大阪在住の夫が、同じ会社で東京勤務の女性と知り合い、夫婦関係の悩みなどを相談する仲になった。お互い出張の際には二人で食事するようになり、夫は女性に対して「好きになった」と告白したが、「奥さんがいる人はそういう対象として見られない」とあしらわれる。その後も夫はアプローチを続け、性的関係も迫ったが拒否されている。妻は探偵社に依頼して夫と女性の行動を調査するが、不貞行為は確認されなかった。
それでも妻は、夫と女性が親密な関係になったことで精神的苦痛を受けたとして、女性に対して220万円の損害賠償を求めたところ、裁判所は44万円の賠償を命じる判決を下したものです。

その判断理由として、女性は夫から肉体関係を迫られても拒否していたが、それでも逢瀬を重ねており、家庭での夫の妻に対する冷たい態度と女性との関係には因果関係があるとのことです。

個人的には、プラトニックと不倫は相反する言葉のように思いますが…